先日、コロナ禍の中でも売上を増やしているお店の話を聞きました。
そのお店はある地方で至って普通のケーキ屋さんを営んでいるそうです。
4月に政府から「緊急事態宣言」が出され、「最低7割、極力8割の接触削減」が
要請されました。
この頃は今ほど、私たちもコロナに「慣れて」いなくて、不安もMAXでした。
実際に外出を制限した方も多かったと思います。
ところがこのお店は5月の売上がなんと前年対比170%!
コロナの悪影響どころかコロナバブル!
では、このお店はどんなことをして170%もの売上を実現させたのでしょうか?
その理由は1つや2つではなく、様々な要因が絡み合っていることでしょう。
ただ、このお店がおそらく多くの他店と違うのは年間1万枚のハガキを顧客へ
送っていることがあります。
1万枚! これすごい数ですよね。
つまり、このお店は以前から顧客への「接触」を絶え間なく続けていたのです。
コロナであろうと、平時であろうと、雪の日であろうと、桜の季節だろうと、ずっと。
顧客に忘れられない努力、身近な存在として常に覚えてもらえる努力を。
そして、ミソは全てのハガキに割引は無しです。
「お誕生日は〇〇%割引します」
多くのハガキ(に限らずですが)では、このようにしがちですが、このお店に割引は
ありません。
なぜなら「割引」をうたった途端にそれは「売り込み」になるからです。
「誕生日の皮を被った割引DM」ではなく、
純粋に顧客を「お誕生日おめでとうございます」と祝福する。
すごいですよね。
これだけが売上アップの要因ではないでしょうが、でも大きな要因であると
言ってもよさそうです。
会社の成長を支える顧客への「接触」、「ファン作り」の好例として参考になりそうです。