最近YouTubeを見ていたら、あるものがちょいちょい出て来るんですね。
まあ、以前からあったのでしょうけど。
いろんな方が動画をあげていて。
で、それが気になって仕方がないんです(笑)
それは…「ペヤングやきそば」の辛いシリーズです。
「激辛」「激辛 MAX END(2018年8月発売)」「獄激辛(2020年2月発売)」と
3つの商品が出ているようです。
もうね、辛いもの好きの私としては気になって仕方がないのですよ。
ネーミングもパッケージも面白いです。
が、やっぱり今人気なのでしょう、売ってないんです。
探せども探せども巡り合えない(泣)
まあ、そんな商品なのですが、商売的に考えれば面白い側面が見えてきます。
まず、これらどれも殆ど既存の商品です。
特に大きな改良とか製品開発をしたわけではありません(勝手に断言して
すみません。実際は製品開発に際して色々な苦労があったでしょう)。
でもソースだけを変えることで似て非なる商品を低コストで生み出しています。
だって、麺は一緒でしょ(またまた違っていたらゴメンなさい)。
しかし、これだけで新たな顧客を獲得することに成功しているのです!
何を隠そう私がそうだから(汗)
カップやきそばって記憶もおぼろげな昔にUFOを食べた記憶はありますが
ペヤングは食べたことがない…と思う。
それがいま気になってしょうがなくて、脳ミソの一定スペースをペヤングが
占めているわけです。
そう、ペヤングにとって私は「極端な商品」を出したことで獲得できた
完全なる新規客というワケです。
このような商品戦略はマーケティング的に捉えれば「ライン拡張」という
ものに該当します。
既に成功したり知名度があるブランドを使って、既存製品と同一カテゴリーに
風味や味、サイズなどを変えた新商品を導入する、みたいなことです。
同様に「ブランド拡張」というものもあります。
こちらは成功したブランドを使って新製品や改良品を新しいカテゴリーに
投入するイメージです。
例を挙げるなら、ホンダが二輪車や自動車で培ったブランドをベースに航空機
市場に参入したことがブランド拡張にあたります。
「やきそば」のような食品では「辛い」方向へ行くのは常道なのかもしれませんが
それでも「ヤバいほど辛い」レベルまで商品を振り切ったのは流石です。
ランチェスター法則的に言えば、商品や客層を絞りに絞ったのです。
そこまでしたからこそ私のような日頃は見向きもしない消費者を新規客として
獲得することができたのです(まだ食べてませんが…)。
絞るとそれだけ顧客が減ると感じますが、絞ったからこそ一部のファンを
取込めたのですね。
何もやっていなければ取り込めることがなかった顧客です。
ここに商品や顧客を絞り込むことの意味が宿っています。
多くの人を取り込もうとするほど、商品は当たり障りのない特徴が薄いものに
なって行きます。
まさに「絞れば拡がる」です。
是非コストをかけずに新たな顧客を増やす具体例として参考にして頂ければと
思います。
さあ、あなたの会社でもそんなことができる可能性はないでしょうか?
考えてみる価値はあると思いますよ!
あぁ、なんかお腹減ってきたかも・・・・・