中小企業や小さな会社は商品やターゲットを絞れと良く言われます。
資金力がある大企業であれば複数の分野で事業を展開することもできますが
人・お金などの“元手”が限られる中小企業では困難です。
やったとしてもそれぞれの分野で顧客に選ばれるだけの競争力を持たせることは
至難の業です。
やはり絞らざるを得ないのです。
そんな話になるとよく聞かれることがあります。
「これと決めた商品以外は扱いを止めるの?」
「特定のターゲット以外には売らないの?」
「お客さんを絞ったら、そこ以外に売れなくなるでしょ?」
確かに「絞りましょう」という言葉だけ聞いたら、そんな疑問が浮かんで当然です。
でも、そう感じた時は「絞る」の意味をこうとらえてください。
『どこで(何で)No.1を目指すかを決めましょう』
限られた商品や地域、客層でいいのでNo.1になるターゲットを定める。
既に展開している商品をいきなり止めることができなければ、それでもいい。
ただし、定めたターゲットについて自社の人・お金・宣伝・時間などを集中的に
投入するのです。
そして、特定の顧客から評価が得られれば、それ以外の人たちにも売れるようになります。
『絞ると拡がる』のです。
あなたも持っているかもしれない小さなタイヤがついたキャスターケース。
これは元々バッグメーカーがキャビンアテンダントさん向けに開発したものです。
狙い通りCAさんに評価されて、それが今ではあらゆる人に拡まっています。
『絞ると拡がる』。
是非参考にしてみてください。