仕事の進め方が変わり、在宅ワークが続いている方も多いと思います。
通勤時間がなくなる反面、ずっと自宅勤務でメリハリが利かないデメリットも
あることでしょう。
そんな良し悪しはありますが、環境的には自宅で仕事をすることができるわけです。
すっかり定着したZoomなどのオンラインツールを使って会議なんかも普通にできます。
うーん、なんか逃れようがないですね‥‥(泣)
それはともかくリアルでもオンラインでも仕事を進める上で会議というのはついて
回る代物です。
その会議について、終わる時間を前もって決める、決議事項を明確にする、資料は
事前に配布する、など皆さんの会社ではルールやお作法などはありますか?
ランチェスター法則では業務の中身を3つのくくりに分けています(ここでは営業
部門に所属する従業員を想定しています)。
1つは「移動」、もう1つは「社内業務」、そして「面談・コミュニケーション」の3つです。
「移動」はその名の通り客先訪問などに要する時間。
「社内業務」は会議や報告書作成など、必要だが付加価値は生まない作業。
「面談・コミュニケーション」は客先との商談やその為の準備などです。
当然、会社が生きていくために必要な「粗利」の創出につながるのは「面談・コミュニ
ケーション」しかありません。
この時間を増やすために「移動」は可能なかぎり削減する、「社内業務」は最小限にする。
会議であれば要点を明確にして、できるだけ短く、回数を少なくすることを意識しなければ
なりません。
しかし、なんとなく会議をやったり、やること自体が目的化してることってないですか?
往々にしてそうなりがちだったりするので、本当に気をつけたいところです。
因みに会議をやるにもお金がかかっています。
営業部門で6人集まって2時間の会議をしたとしましょう。
偉い人も含めて時給換算で平均の給料が3千円とします。
そうするとその会議に対して3万6千円の給料が支払われます。
販管費の半分が人件費とすればそこにかかる販管費の全体額は7万2千円。
営業利益が10%、粗利30%のビジネスであれば36万円の売上に相当します。
しかも、社内には管理部門があり、彼らの分も営業は稼がなければ会社は成り
立ちません。
営業と管理部門の従業員数が同じとすると、単純に言えば2倍である72万円の
売上に値する会議になっていますか、ということです。
「6人で雁首並べて会議を2時間やって、何にも決まりませんでした」ではダメなの
です!
社長、これに給料を出すことになるんですよ!
ダラダラと時間を意識することなく会議をやったり、1日にいくつもの会議があったり
した日には・・・。
会議などの社内業務はもちろん必要です。
しかし、できるだけ少なくして「粗利」の獲得につながる顧客との「面談・
コミュニケーション」に出来る限りの時間を割けるように努めましょう。
小さな会社であれば小回りが利く分、意識するだけで結構変わると思いますよ。