今日は何を食べようかな-。
やれることに制限がある最近は食事が最大の楽しみだったりします(笑)
みなさんも時々無性に食べたくなるものってありますよね?
自分にとっても沢山ありますが、その中のひとつがフライドチキン。
特にケンタッキーフライドチキン!
そう、みんな大好きKFCです。
そんな人気のKFCですが数年前までは業績が落ち込んでいて3年程前から
復活してきた、という経緯があります。
ここからのお話は今年2月13日放送のカンブリア宮殿なども参考しています。
業績低迷の原因には消費者にとって価格の割高感があったこと、クリスマスの
イメージが強すぎたことなど様々な要因があったようです。
そこで立て直しのために最大株主である大手商社から新社長が送り込まれます。
そして「チキン=KFCになっていない。だからKFCをチキンのトップブランドに
する」と就任記者会見で新社長が宣言しました。
しかし、数か月後に打ち出した商品は「ハンバーガー」だったのです…。
しかも牛と豚をつかったハンバーグ。
チ、チキンはどこいったの? 飛んでっちゃった?
まさかの絶対王者マクドナルドが君臨するハンバーガー市場への進出。
当然勝てません。
更に顧客離れが進み業績がもっと悪くなるという事態になりました。
ここで何を言いたいかというと「正しい知識や経営の原理原則を知っていないと
間違った戦略を取る」可能性が高いということです。
つまり「知っている」と「知らない」のでは大きな差が出る、ということです。
KFCはフライドチキン市場ではおそらく強者と言えるでしょう。
しかしハンバーガー市場では弱者です。
そして、自分達が弱者であるという認識がなかったということです。
認識があれば絶対王者がいるハンバーガー市場で真っ向勝負はしなかったでしょうし、
そもそも進出していなかったでしょう。
誰もが知る大手商社の人が社長であり、それをサポートする周囲にも
優秀な方がたくさんいたはずです。
また進出を決めるまでには様々な議論を繰り返したことでしょう。
それでもこのような選択をしてしまうのです。
でも「弱者の戦略」を知っていれば、その選択はしなかったはずです。
ここに「知っている」と「知らない」の差が出てきます。
KFCは大きな会社だから倒れることもなく復活できました。
しかし、小さな会社では選択次第では存亡の危機に繋がります。
大企業なら意見をしてくれる右腕もいるかもしれない。
でも小さな会社ではそのような存在もおらず、社長1人で考えて、
決めることが多くなります。
だから社長が経営の知識や原理原則を学んでおくことが重要になります。
KFCはその後、「原点」であるチキンに立ち返り、「顧客が何を求めて
いるか」を突き詰め、従業員の再教育や新たなメニューを投入するなどの
施策をこうじて見事に復活しました。
先日、数年ぶりにKFCに行き500円ランチを頂きました。
うーん、この味ですよ。
KFC、サイコー!