ジャイアンツのFA補強 そこに戦略はあるか

先日、プロ野球の合同トライアウトが開催され、48歳の新庄剛志氏が

15年振りの現役復帰を目指して参加しました。

残念ながら獲得オファーが来ることはなく、本人も復帰を断念したそうです。

しかし、トレーニングを重ねて引き締まった体、不屈のチャレンジ精神、

本当に感服しました。

ところでFA市場では横浜DeNAベイスターズから梶谷、井納の両選手が

ジャイアンツに入団決定との報道が出ました。

移籍するお二人にとっては次の所属先が決まって一安心でしょう。

そして、獲得する側のジャイアンツ。

日本シリーズでホークスに2年連続でボコボコにやられて「なんとかしなきゃ」な

感じなのか、同一球団から一気に2人の獲得をまとめました。

しかし、そこに球団としてのしっかりとした戦略があるのか是非知りたいところです。

いや、きっとあるのでしょう。

でも、説明されていないので分かりません(笑)。

足りないものが何なのか?

目指すのはどの方向なのか?

3年後、5年後の理想はどんな姿なのか?

結果を踏まえて現状を整理し、戦略を考える。

この作業をしっかり経た上でのFA2選手の獲得だったことを期待します

(2年前にはカープから外野手である丸選手も獲得してますしねー)。

以前、ドラゴンズの監督を務めた落合博満氏は就任の際にこんなことを言ってます。

「この1年は補強を凍結し、今の選手の能力を10%底上げして日本一になる」

そして、その言葉のとおり現有戦力を引き上げて見事、日本一になりました。

どっちが良い悪いではありません。

ゴールへの道筋は無数にあります。

その時々、状況次第で選ぶ道も変わるでしょう。

でも、落合監督の言葉、考え方は示唆に富みます。

プロ野球とて経営です。

あたなの会社の経営においても参考にできる部分はないでしょうか。

中小企業や小さな会社では業績向上のためにFAで大物獲得というワケには

行きません。

現状を理解して、理に則り戦略を立て、できるだけお金をかけずに取り組む。

これからのことに思いを巡らす年末年始もいいかもしれません。