改めて経営の目的って

厳しい経済環境が続いています。

でも、業績を伸ばしている会社もあるんですね。

先日、TVを見ていたらこの5年間で売上を45%伸ばし、

今年の4月、5月でも前年比40%アップという企業が出ていました。

ケーキをはじめとするスイーツやピザなどを製造、自社店舗で販売する

チェーンストアです。

今では約600店舗を展開する業界大手ですが、最初は兄弟で営む今川焼屋さん

だったそうです。

ここまでに至る道のりはきっと大変なことだったでしょう。

ところで「経営の目的」って何でしょう?

これまで数多の議論がなされ、また誰もが考えたことがあると思います。

それは「売上の追究」だという考えもあるでしょうし、「利益の獲得」だという

考えもあるでしょう。

学校での勉強のように「正解」があればいいのですが、ビジネスの世界では

殆どの場合において「正解」はありません。

さて、TVに出ていた会社の会長はビジネスの本質を聞かれて、こう答えていました。

「固定客を増やすこと」

おそらくこれが会長にとっての「経営の目的」なのだと思います。

「リピーター」「ファン」を増やしたいのだと。

ランチェスター法則では「経営の目的」を「お客様創り」としています。

ご存知の方も多いと思いますが、ピーター・ドラッカーも経営の目的は

「顧客の創造」だと言いました。

その会社や商品、サービスを支持する「信者」を増やすこと。

それがまさにその字のごとく「儲かる」につながる。

売上や利益はやってきたことの「結果」であって、「目的」ではない。

このことを改めて心に刻みたいと思います。

自身の考えや行動は「お客様創り」や「固定客」の獲得に向けたものに

なっているでしょうか。

長期的に取り組むこと、短期的に取り組むこと、お金をかけてやること、お金を

かけずともやれること、今すぐやれること‥‥。

資金や人手が少ない「小さな会社」や「弱者」でも「お客様創り」のために

できることはきっとありますよ。