安倍首相の辞任が発表されましたね。
8年近くにわたる職務、お疲れ様でした。
昨日、1時間ほど辞任会見と質疑応答がありましたが、その中でとーっても気に
なることがありました。
ところで8月10日に【自分の話を相手に伝わりやすくする方法】というブログを
掲載しました。
相手に分かり易く話を伝えるには、最初に「話そうとしていること」の全体像を
示してあげること、複数の要因を伝える場合は「これから3つのことを話します」の
ように先に教えてあげること、などをポイントとしてあげました。
話は戻って、昨日の記者会見における質疑応答。
多くの報道関係者が質問しましたが、この質問の仕方がイマイチな人がいました。
特に最初に質問をした方は酷かった・・・。
質問の内容と流れは大体こんな感じです。
「治療をしながら首相を続ける選択肢はなかったのでしょうか。
また今後も通院をする可能性はあるのでしょうか。
また辞任を決めたのはいつでしょうか。
それから政権投げ出し批判についてお聞かせください。
最後に意中の後継者はいるでしょうか。」
これ、非常にダメな例です(泣)。
この方の会社は「幹事社」というヤツらしく、どうやら質問数に制約はなかった
ようでした(幹事社以外は「1社1問」と制限されていました)。
なので幾つ聞いてもいいのでしょうが、それであれば質問の仕方は重要であり、
相手が分かりやすいように内容を整理して聞く配慮は必須です。
この聞き方では相手方としてはやりづらいです。
最初に幾つの質問をされるのか分かるだけで、聞く側はかなりの「準備」が
できますし、聞いた内容を整理しやすくなります。
今回であれば最初に「質問が5つあります」というように伝えるということです。
また質問は複数でもテーマが同じであれば「〇〇についてお聞きます。質問は2つ
です」としたいところです。
昨日の質問者の聞き方では、質問は1つだと思っていたところに次の質問が続き、
これで終わりかと思ったら、その後も五月雨式に質問が続き、結局5つも出て来た。
あれ、最初の質問なんだっけ? それで優先して答えるのはどれだっけ・・・???
となってしまう不親切極まりないことになっています。
「人の振り見て我が振り直せ」
昨日は首相記者会見で質問するような有名マスコミのエリート記者の方がとても貴重な
具体例をみせてくれました。
質問の仕方にしても何にしても「知っている」ということはとても大切です。
是非これを参考にして自分の伝える力、質問力を高めたいですね。