先日、知合いの方からFB経由で興味深い記事が届きましたので
シェアさせていただきます。
https://readyfor.jp/projects/yamasawapress_tsumugu_project
ずっとファッションに関わっていたこともあり、ジーンズは
リーバイスかLeeだけ、というほんの少しのこだわりを
私も持っていました。
しかし、その後のトレンドの移り変わりと共にいつの間にかファスト
ファッションのジーンズを身につけていましたが。
でもリーバイス501はファッションに興味を持ち始めた頃の憧れチックな
感情があり、自分の中で特別なモノでした。
そのリーバイス501が20トンも廃棄寸前・・・。
何だか悲しくなります。
世の中には様々なムダや非効率なことがあり、これはジーンズなどの
アパレルに限らず、食べ物や家電、工業製品とあらゆるところに
存在します。
人の営みというものは常にムダと隣り合わせとも言えます。
私が長年従事したシューズ業界でも多くのムダがあり、そのムダを
全て織り込んでビジネスをしていました。
「予算を達成するため」という名目の下、売れる見込みのない
数の発注をする。
案の定、売り切れずに値引きをして叩き売る。
それでも売れなければ更に値引く。
数年これを続けても余った商品は最終的に格安で引き取る業者
(いわゆるバッタ屋)に売却する。
シューズ業界は通常、革靴やブーツ中心のブランドは年2回、
スニーカー中心のスポーツブランドであれば年4回のコレクションが
出されます。
私がいたブーツメインのブランドは半年毎に商品の8割が新商品に
入れ替ります。
メーカーは新商品を投入することで各店舗への新規投入をして売上を
を稼ぎたいのです。
定番商品が多ければ、新規投入が少なくなり売上を増やすことができません。
そして、次の新商品を投入するために半年間で店頭にある商品を
減らさなければならないのです。
半年の間に商品が定価で売れる割合は半分もありません。
投入から2~3か月もすればセール時期を迎えます。
早々に値引きが始まります。
でもメーカーは値引き販売になる分を見込んで価格を決めています。
かなり単純化して表現していますが、
何だか不毛のエンドレスゲームですね(泣)
もちろん、私もこの循環の中でビジネスを行い、給料を得て生活ができたの
ですから、文句はありません(笑)
でも、もう現在の価値観から乖離して来ていることは確かです。
アパレル製品の大量廃棄処分が話題になるなど、誰もが以前から適切では
ないと感じていたことに対して、近年では明確にアクションを取る動きが
活発になっています。
そして今回のヤマサワプレスさんです。
20トンのリーバイス501を買い取って再生させるプロジェクト。
1本1本、選別して洗濯して補修する、それを4万本。
気の遠くなる道のりです。
でもその1歩を踏み出したことに感服します。
全ての始まりはその小さな1歩から。
その挑戦に私も少しばかりの貢献をしたいと思います。
まとまりのない内容になってしまいましたが、感じたことを
つらつらと書き連ねました。
今回、久しぶりに心が動かされました。
人が行動を起こすのは心に響いた時なのだと改めて気づかされた、
そんなオマケつきでしたね。
なんだか少しホンワリと心が温かくなっています。